被災地等と連携したパラスポーツ体験交流
(世田谷区立東深沢中学校×石巻市立山下中学校)

被災地等と連携したパラスポーツ体験交流の様子
実施日時及び会場 平成30年5月8日(火)12時15分〜14時30分
世田谷区立東深沢中学校(東京都世田谷区深沢4-18-28)
参加校 <受入校>
東京都世田谷区立東深沢中学校
平成30年度パラリンピック競技応援校(ボッチャ)
第3学年(特別支援学級含む)117名
<交流校>
宮城県石巻市立山下中学校 第3学年 83名
体験競技 ボッチャ

概要

平成30年5月8日、世田谷区立東深沢中学校において、同校の第3学年(特別支援学級1、2年生を含む)117名と、宮城県石巻市立山下中学校の第3学年83名による交流会が開催されました。昼食交流をはじめ、一般社団法人日本ボッチャ協会から招いた講師による講演と、ボッチャの体験も行われました。

この交流会を行う事前学習として、両校の生徒は、互いの都市やパラスポーツについての調べ学習と、ビデオレターでの交流を深めるとともに、東深沢中学校の生徒達は、山下中学校の生徒達に向けたメッセージをウェルカムシートとしてまとめて玄関に掲示し、山下中学校の生徒達を迎え入れました。

東深沢中学校の生徒達による山下中学校の生徒達に向けたウェルカムシートの写真

昼食交流

両校の生徒たちはランチルームと3年生の各教室に分かれて昼食交流をしました。東深沢中学校では「オリパラ給食」として、各国の特色ある料理を給食にしています。今回は、オリンピック発祥の地・ギリシャ料理をテーマにした昼食などで交流を深めました。(生徒たちが食べやすいようにアレンジされていたメニューは、「ムサカ(ギリシャのグラタン)、ファケス・スーパ(レンズ豆のスープ)、フルーツヨーグルトギリシャ風、フランスパン、牛乳」)

最初は緊張していた生徒たちも、互いの学校生活の様子や、東京の感想を聞くなど、昼食が進むにつれて和気あいあいとした雰囲気になっていきました。

オリンピック発祥の地・ギリシャ料理をテーマにした昼食の写真 昼食交流の様子1
昼食交流の様子2 昼食交流の様子3

講演「ボッチャを通した障害者理解」

昼食交流の後、場所を体育館に移して、一般社団法人日本ボッチャ協会 強化指導部長 村上光輝氏による、15分程度の講演が行われました。まずは、ボッチャの試合映像を見ながら、ボッチャについて簡単な説明がありました。

「健常者も、アシスタントとしてボッチャのチームメンバーになれる。そして、パラリンピックでメダルを獲得した際には、選手のみならず、アシスタントにもメダルを授与される」など、ボッチャが障害者・健常者の垣根を越えたスポーツであることをお話しされました。

村上光輝氏による講演会の様子1 村上光輝氏による講演会の様子2

ボッチャ体験

講演の後、日本ボッチャ協会のスタッフによるレクチャーを受けながら、各校10チームに分かれて対戦形式でボッチャ体験を行いました。赤のボールが東深沢中学校。青のボールが山下中学校。最初はボールを大きく転がしてしまうなど、普段触りなれないボールになかなか苦戦していました。

また、初めのうちは、投球しない生徒は後ろのほうから離れて見ていましたが、ゲームが進むにつれ盛り上がってくると、次第にコートの前のほうに出てきて、「次はここを狙って」「あのボールを弾いて」などのアドバイスをするなど、積極的に参加していました。ボールに慣れた生徒は、強く当てて相手のボールを弾く等の技も見られました。

1ゲーム終了すると、ボールエリアを取り囲んで得点を確認すると同時に、「もっとジャックボールの近くにボールを付けるにはどうしたらいいか」、「この相手のボールを弾いて出せばよかった」など、ゲームの反省も行われ、ボッチャに対する理解を深めていました。

特別支援学級の生徒たちは、車椅子に乗っている生徒、乗っていない生徒、ランプ(勾配具)を必要とする生徒など、障害の程度は様々ですが、皆楽しそうに参加していました。授業等で経験していることもあり、狙った場所にボールを的確に当てられていた生徒が多く、ファインプレーの際にはチームの皆で拍手をして喜ぶなど、ハンディを感じさせない試合展開で盛り上がり、生徒同士の絆も強まったようです。

ボッチャ体験の様子1 ボッチャ体験の様子2
ボッチャ体験の様子3 ボッチャ体験の様子4
ボッチャ体験の様子5 ボッチャ体験の様子6

交流セレモニー

約1時間のボッチャ体験の後、引き続き体育館にて、交流セレモニーが行われました。まず、地域にボッチャをプレーできる施設が少ない山下中学校に、日本ボッチャ協会よりボッチャのボールが贈呈されました。

東深沢中学校の代表生徒からは、「違いはあっても、それらを超えてつながりあう」という東京2020大会エンブレムに込められたあいさつがありました。その後、東深沢中学校の卒業式で毎年歌われる「群青」の合唱を披露。涙を流しながら真剣に聴いてくれている山下中学校の生徒を見て、「今までこの群青を歌ってきて、改めて歌詞の本当の意味が分かった」と語る東深沢中学校の生徒たちでした。心のこもった素晴らしい合唱を体育館に響かせていました。

山下中学校からは、お礼の言葉がありました。「ビデオメッセージを通じて交流していた両校が会えるのをとても楽しみにしており、実現できて嬉しかった。この絆が長く続くものになってほしい」とのことでした。

セレモニー終了後は、東深沢中学校の生徒が花道を作り、ハイタッチをしながら、山下中学校の生徒を見送っていました。

今回の交流会後には早速、感想を含めた手紙を送りました。

交流セレモニーの様子1 交流セレモニーの様子2
交流セレモニーの様子3 交流セレモニーの様子4

生徒のコメント

東深沢中学校の生徒

「山下中学校は被災地の学校ということで、もしかしたらあまり賑やかではない生徒たちなのかなというイメージを抱いていたが、実際に会ってみると明るくて親しみやすい人たちでした。」

山下中学校の生徒

「東京の学校と交流する機会はなかなかないので、親しくなれてよかったです。東京オリンピック・パラリンピックは今まで興味がわかなかったが、この機会に身近に感じられるようになりました。また、パラスポーツはなかなか知る機会がなかったが、実際にボッチャをやってみるととても面白く、障害の有無関係なく楽しめたのでとてもよかったです。」
パラスポーツ体験交流を行った生徒たちの写真1 パラスポーツ体験交流を行った生徒たちの写真2
東深沢中学校とパラスポーツ体験を通じて交流を行った山下中学校の生徒達は、この後、引き続き東京での修学旅行を楽しみました。

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